不倫関係で、男性が逃げずに責任をとることはない〜それが現実
このブログへお越しいただいてる方には、妻の不倫に悩むご主人さまもいらっしゃいますし、またその奥様、不倫をしている妻、という方もいらっしゃるようです。
(直接の感想をいただくこともありますが、検索ワードや検索ページからの推測の範囲ではありますが・・・)
もしも、今この記事を読んでくださってる方が 自分自身が不倫をしている、そして悩んでいるというのであれば・・・あなたのお相手の男性が、あなたのための責任をとる行動をしてくれることは、ほとんどないと言っていいでしょう。それが現実なのです。
何も起こらず、2人で密会を重ねている時は、いろんな言葉で将来を思わせるようなことを言ってるかもしれません。でも、いざという時にどうなるのか・・そこが本質なのです。
もしも、今2人の関係が彼の奥さんに知れることになったとき、ほとんどの男性が「しまった!」「まずい!」「こまった、どうしよう」という発言をします。そして、どうにか穏便にことを済ませようと思案するわけです。
それってどうですか?
一番に、家庭を守りたいからってことになりませんか?
もしかしから、家庭ではなく自分自身ということになるかもしれません。そこは、男性自身の問題であって突き詰めていくことでその本質はわかるでしょうが、その時点でわかることは不倫相手であるあなたのことを一番に考えているのではない、ということ。
それが現実です。
まずは、家庭があってその上での不倫なのです。
今の不倫関係が、もしかしたら あなたにとって生きていく支えになっているのかもしれません。それでも、いつかは何らかの答えを出さずにはならない時が来るのです。
不倫関係が長く続けば続くほど、その答えは重く苦しいものになるはずです。
結局、男性は 妻を傷つけると同時にあなたも傷つけていることになる、男性にとってもあなたとのひと時が 今を生きる支えになってたかもしれません。
それでも、いつまでもそんなままでは人生を生きていけないのです。
誰も幸せになることができない関係、それが不倫である
今ほんのひとときだから、と思って関係を続けているあなた・・いつまでもこのままではいられないのです。
結局は、傷つく女性の存在があって成り立っている関係、それが不倫、聞きたくない言葉かもしれないですが、それが現実なのです。
そして、自分の大切な人生の時間を、傷つくためだけに過ごして欲しくない、いろんな人の相談を受けることでより強くそう願わずにはいられないのです。
50〜60代が抱える夫婦問題の苦しみ
50~60代が抱える夫婦問題の苦しみ
クライアントさんのお話を聞いていてこの世代特有の苦しみ、悩み、というものをひしひしと感じます。30代はなんとか修復したいと思いながら過ごし、40代に入り、それでも頑張る、そして子育てという大仕事があるがゆえ この子育てが終わる頃には落ち着いていたい、という願い。
また、子育てで一生懸命で問題からちょっと目をそらすことができた時代。30~40代は答えを出したくても出せない状況が続きます。だからこそ50〜60代を迎えるころには、自分の生き方を見つめ直したい、夫となんとか生きていきたい、または夫とは決別して生き直しをしていきたい。
そう思って過ごしてきた時代があったのに・・
いざ、50〜60代を迎えた自分は・・・
若い頃と同じように生活に対する不安は消えず
気持ちの不安も何も変わらず・・・
それ以上にがんじがらめの、つながりを感じてどうにも身動きがとれない自分を再確認し・・
また、どうしようもない現実をつきつけられる。
夫との距離が縮まるどころか、ますます感じる冷たい空気
また、ずっと信じてやってきたのに今になっての裏切りともいえる不倫行為。今になって、この先こんな時間がずっと続くのかと思うと、辛いだけではない、何か自分への情けさなさえ感じてしまうのがこの世代特有の辛さです。
どうしようもない現実を抱えながら人は生きています。
このことを痛いほど感じるのが、50~60代の生き方なのかもしれません。(もちろんどの世代にもいえることですが・・・)
子育てが済むまでと思っていたら、今度は子供が結婚するまでは、となり 結婚したら孫が生まれ また新たな親戚付き合いがはじまり・・・
いろんな人間関係の渦の中で 自分の意思とは関係なくがんじがらめの環境に居ざるを得ない。
私が望む人生って いったい何だったの?自分の人生の描きかたさえ見えなくなってしまう。
そして、この先自分の人生はこのままなんだろうか・・と押し寄せる恐怖、縮まらない夫婦の距離感。
この先、今感じているこの虚しさをずっと感じ続けて生きていくのだろうか・・・・
そんな思いでいっぱいになるのでしょう。
束縛という名の依存〜夫の深層心理
夫婦が束縛される関係となっている場合、主従関係が生まれ束縛する側が主となり、束縛される側が従となる。
たいていの場合、夫が主となり妻を束縛するパターンが多いものです。
夫が妻を束縛しはじめると、行動だけでなく思考までにも至っていきます。全て、夫のいう通りにしてほしい、妻も妻でそうでなくてはいけないと思い込んでいる場合や、そうしていかないと夫婦関係、家庭運営がスムーズにいかないからという理由で我慢しながらも夫にあわせているという場合もあるでしょう。
この夫が妻を束縛するということは、男性としての威厳を保ちたいという一面があるでしょう、特に一昔前の男性には多かったかもしれません。・・いや、若い世代でも結構あるかな・・・・
とにかく、女性を思うように采配したい、自分の支配下に置いておきたい、そうすることで自分自身が成り立つ、つまり男性としてのアイデンティティが保たれるのです。
それは、自分の思い通りに動いてくれる妻の存在があってはじめて成り立つのです。
洋服が出ていないと困る
食事の支度ができていないと困る
自分と一緒に行動してほしい
自分好みの女性で居続けてほしい
自分の思い通りの女性でいてほしい
自分ができないことは全て補ってほしい
こんなことを、自分は妻に依存していると自覚している人はまだいいでしょう。
問題なのは、自覚がないタイプです。
その場合、妻を思い通りにしたい、これを愛情だと錯覚していたり、夫というものは妻を束縛して当たり前と考えていたり、そうすると今度は自分の意見に逆らうことも許さないというところまで進んでしまうこともあり、度を越すと危険ゾーンになってきます。そして、自分の思うように妻が行動しないことが苛立ちと怒りを伴ってくる場合もあります。
こういう夫の場合突き詰めていくと、とても大きく妻に依存しているということになります。
夫のいうことを聞いてくれる妻という存在があってはじめて、自分自身が成り立つ、妻の存在なしに夫は存在できない、つまり、それだけ妻に依存しているということに他ならないのです。
主従関係の「従」であるいうことを聞いている妻の方が、依存していると思われがちですがその表面的な問題ではなく深いところまで突き詰めていくと、結局は依存しているのは夫の方であった。ということになるのです。
妻が、この夫婦関係の構図に気づくことが、この状況から抜け出す第一歩になるのでしょう。
それでも私が悪いのですか?〜不倫をしてもかばわれる夫
夫の不倫を知り、辛い思いをし、それでも大騒ぎすることもなく静かに話し合いをすませ、夫も(一応)謝罪しなんとなく流れる日常に戻った。
時々、思い出される嫌な感情を忘れることはない
夫を許したわけでもないし、きっと許せないまま生きていく気がする。
どうして、許せない感情がずっと私の心に居座り続けるのか・・・
まわりのせいにはしたくないけど、こんな状況になっても夫はかばってもらえる。
寂しかったら
ちょっと悪戯心が出たから
あなたがもっとやさしくしてあげれば
それくらい男の甲斐性
あなたが我慢すれば、それでいいこと
夫の両親や身内から、そしてあなたの両親までもが夫をかばう。
なぜ?!こんな状況でも私はがまんしなきゃいけないの?
ますます、募る不信感
日常生活は戻っても晴れない気持ち
何ごともなかったように、過ごす夫を姿をみると また腹がたつ。
この繰り返し、なんです。
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ある、クライアントさんからのお話です。
女性は、生きながらにして、世の中の不条理を引き受ける役割を担っています。独身のときはそれほどでもなくてもそれが結婚するとより強く感じられるものです。
まずは姓を変えるところからはじまり、家事の負担も自然と女性がするものという空気、仕事をセーブしたり、義両親とのつきあい(これを負担ということの問題は別にして・・)そして子育ての負担、何から何までまず女性にかかってきます。
男性は、積極的にかかわろうとしなければ、何事もなく今までと同じように生きていくことは可能なのです。
(稼いだお給料が自由に使えなくなったということはあるかもしれませんが・・・)
こんな背景がある中で、不倫後の夫の扱われ方に不条理を感じないわけにはないですね。
夫を囲む人間関係、特に親の態度によりあなたの辛さはいつまでたっても癒えないでしょう。
そして、「いつまでこだわっているの」「そんなことだから・・」とまた追い討ちをかけられます。そして、何も知らない人からは夫を褒める言葉さえ「真面目なご主人ね」「いつもがんばってらっしゃる」と・・
夫は不倫をしても、まだかばわれる、不倫をした夫は責められることなく、傷ついたあなたが責められる・・・
こんな状況では、夫は罪悪感を感じているのだろうか?
不倫という事実は、一応形としては終わらせたけど、夫婦の溝はより深まってしまったかもしれない。
夫婦の修復を目指す時に、不倫をしてしまったという罪悪感が必要なのです。別の意味で邪魔をすることはありますが、それでもこの罪悪感を感じなくては、妻の気持ちに気づけないままなのです。
罪悪感を通して妻の気持ちを感じること、これが大切なのです。罪悪感から自分の気持ちばかりにフォーカスしているうちは、妻の気持ちを感じることはできないでしょう。
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夫の罪悪感を感じさせないように、する両親とのつきあいもストレスになりますね。辛いことだけど男性を囲む背景、現実、のお話です。
夫が罪悪感を感じないようにまわりが動いているのが悔しいですね。
夫婦の悩み〜向き合うことも大事だけど、向き合わないことも同じだけ大事
カウンセリングの中で、「向き合うことも大事ですが、それと同じだけ向き合わないことも大事ですよ」と伝えることがあります。
クライアント様には、この言葉がとっても腑に落ちたとおっしゃってくださいました。
必死にがんばる自分を見る、周りの人から「痛々しい」という言葉を投げかけられたこととつながったようでした。
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悩みの渦中にいて、なんとかしなくては、私にできることは?・・、どうしたらいいんだろう・・と一生懸命に考えること、はとても大切なことです。
でも、辛い時、しんどいときに一生懸命考えてもある意味空回りで、大切なことが見えてこないことも多くあります。
夫のことで悩む時、夫のために、夫は何が言いたかったのだろう、夫の態度は何を意味しているのだろう、と一生懸命考えてとにかく夫のことを理解しようとします。でも、そんなときの妻の行動は私ができることは、私がなんとかしなくては、私が・・・と、どうしても私主体の捉え方になってしまいます。
そんなときは夫のこと、見えない状態になっているのではないでしょうか。いったん向き合うことをやめてみる、そうすることで自分自身が落ち着きを取り戻すということもあります。
向き合うことをやめる、ということは その悩みから少し離れて見るということです。
悩みから離れてみて はじめて見えるものもあるはずです。
離れるって怖いです、何もかもなくしてしまいそうな気持ちになります。それでも、心が疲れているときはほんの少し 悩むことから離れて見るのが心の元気を取り戻すためにも必要な時間なんですよね。
カウンセリングを利用いただくことで、この悩みから離れることが自然とできるという面もあります。