その恋は音楽や小説の世界ではないのです
恋がはじまると、当然ドキドキ、わくわくうれしい気持ち、幸せな気持ちで満たされる時間が訪れます。
この恋だって、いつかは認めてもらえる時がくるはず
そんな想いが胸の中で大きくなることでしょう。
そして、そんな気持ちを後押ししてくれるかのように
巷にあふれる恋の歌、どれもがまるで自分のことのように聞こえてきます。
ドラマをみて、うまくいかない恋の様子を 自分の状況とかさねてみたり・・・
もうひとつ小説なんかの文学の世界では、ドロドロしたものもある一方で、まるで美しい絵空事のように 描かれている世界もあります。
そんな世界にふれると、自分のおかれた状況と重ね合わせて きっと彼もこんなふうに思ってくれているんだ とか いつか私もこんなふうに今の状態から抜け出すんだと思ってしまいます。
だって、小説の世界では恋愛という心の描写を中心に描かれていて結末は主人公が幸せになったり、成就するのかどうかは 描かれてなくとも、その恋の盛り上がりは とても魅力的に描かれています。
認めたくないだろうけど・・・
それは小説
それは音楽の世界
魅力的に描けば描くほどに、人はその世界に浸れます。
それは現実には、できないからこそ、その世界がとても美しくみえるのでしょう。
(もちろんドロドロした部分が描かれていることもあるでしょうでも、やっぱり現実の世界はもっと厳しいものです)
でも、現実の世界にいる私たちには、その世界は 同じではないのです。
そこには、その恋が不倫とよばれるものである以上 彼と彼の奥さんがいるのです、彼の子供もいるかもしれません。
彼の家庭のことを考えてみましょう、という そんなことではないのです。
彼には、家庭があるのです。ということ・・・
つまり、彼には家庭の顔があるということそれはまぎれもない事実。
そして、この現実の世界では、あなたといる彼と家族の中にいる彼は 同じ人物でありあなたの前にいる彼 そのものが、家庭というところで 父親として、夫としての役割をもち その立場で生きている これはまぎれもない事実なのです。
そのことを全て 受け入れて 今の関係をもっていますか?
そんなこと、当たり前 わかっている 彼は家庭のある人だってこと 十分理解している。
いくら そう思っても それでもやはり そのことをかんがえるとき 言葉にできない
こころのざわつきを感じませんか?