不倫したくせに・・・という意識が私を支配する。
夫の不倫を知り、それからの話し合い・・・
私の収まらない気持ちをぶつけて、夫は「すまなかった」という言葉とともに謝罪し一応形は元の生活へ・・・
夫は、不倫を本当にもう終わりにしたのだろうか・・・そんな気持ちがまだ私の中に大きくある。
頭では、もうこのことを蒸し返すのはやめよう、気持ちを切り替えて、これからの生活のこと考えよう。そう思うけど、どうしてもモヤモヤした気持ちがふつふつと湧いてくる。
そんなとき、夫の態度はいやに優しかったり、気を配ってくれたりしているのがわかるでも、その態度がよけに私を腹立たせる。
私の機嫌をとってるだけじゃないの?!という腹立たしさ
その態度は、心から動いているわけじゃないんでしょ!つぐないのつもりなの!という怒り
そして、どうして私はこんなにも度量の小さい人間なんだろうと、また湧いてくる自己嫌悪
どうして、やさしくされるのに腹がたつのでしょう。
優しくしてほしいとあれだけ、願っていたのに・・・
いざ優しくされると、なんだか気持ち悪いし、腹立たしい。
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私の中の、夫は 悪者であってほしいのです。
そうでなければ、私と夫の関係性が 私の中では成立しないのです。私の中の夫が、悪者であれば 私はいい人、かわいそうな妻でずっといられるのです。夫が悪者でなくなったら・・じゃあ、この不倫の事実に対して誰が悪かったということになるの?
私の中の、無意識というエリアにいる私が、私の中にいる夫の存在を許さないのです。夫を悪者から、修復を目指しているけなげな夫にさせないのです。
どうして・・・
許したいと思ってるのに、修復したいと望んでいるのに・・
だって、この怒りが、ずっと辛い時期の私を支えてきたのです。
だから、そんなにすぐに手放せない。
この怒りは、私の妻としての悲しさの裏返し・・・
楽しいことも、着飾ることも、すべて後回しにして家族のために、と過ごしてきた自分への裏切り行為のような夫の不倫・・・あなただけ、いい思いをしていたわけ?私のこんな数々の犠牲になるような毎日の裏側で、楽しいことだけしてきたわけ?
人生のおいしいとこ取りじゃないの!
悲しみと怒りの入り混じった感情
悲しみという種に怒りの芽が出ている状態
そこに、夫の謝罪が不倫という行為への謝罪
不倫をもうしません、という言葉の謝罪では
私の中の怒りは、消えないのです。
私の中の根っこにある悲しみは消えないのです。
夫からの謝罪の言葉が、妻としての深い悲しみに届かない限り
不倫をしたくせに・・・という意識が、何をするにしても私を支配してしまうのです。
夫への怒りで私自身を支えている、支えていた、だからこそ この不倫をしたくせに、という意識から離れられない、支配されてしまうのです。