夫婦、家族〜離婚と生活、人生について考える

夫婦って何だろう、結婚って何だろう、幸せに生きたい〜そんなあなたへの言葉

未成熟な男性たちと夫婦問題

「未成熟な男性たち」男性とは限らないですが、未成熟ということは単に大人になれているか、大人の考え方ができるかというレベルのことではなく、自分のアイデンティティーをどう持っているか、ということになるのでしょう

 

女性は、就職・結婚・出産など人生のステージや役割が変わるとともに(変わるというよりも、増える、追加されていくという方が正しいかもしれませんね)どんどん成長して、成熟した人間性が育っていくものですが、男性はどうしてもその人間性の成熟する機会が活かしきれない場合が多いのです。

 

だからこそ、人との関わり方や人生観において、どうしても未成熟な精神性を持っていることが多く、それが成熟していく妻との意識のズレになってしまうことになりがちです。

 

そのズレから、妻は夫に対して幻滅を感じたり寂しさを感じたりします。また同時に夫もなにかわからないけど妻との埋められない距離感を感じたり、そこから逃げるように不倫に走ったり、見てみないふりをする生活をしてしまったりするのでしょう。

 

男性の未成熟さは、どこから来ているのか

 

年齢だけは重ねるけれども、いつまでたっても息子のままでいることの多さもあります。特に親元から離れず生活していた男性に起きがちなことですね。(親元から離れていても、親の関わり方によっては同じことである場合も・・・)

どちらにしても、親、特に母親との関わり方が影響しているようにも感じます。母親が何でもしてしまう、行動だけでなく気持ちまで先回りして代弁してしまう、そんな暮らしを積み重ねて来た男性は、自分の気持ちを自分の言葉で語ることができません。

 

また、勉強を一生懸命やってきた、スポーツをとても頑張って来たという優等生タイプにもありがちなことです。

勉強さえしていればよい、という環境

勉強ができることが人としての成熟の証のような環境

スポーツもしかり、頑張っていればそれでいい環境

それでいい環境というと同時に、その頑張りを求められる環境でもあったともいえるでしょう。

 

そんな男性が、成人し結婚した時にどんな問題が生まれてくるのか・・・

 

今までは、勉強やスポーツなど自分に与えられたことさえしていれば、それでよかったのです。そして、そこで十分に褒められることで自己充実感も感じ生きてこれました。

しかし、結婚すると、今度は仕事さえしていればいいわけではなlくなります。自分のことだけしていればよかった独身時代とは大きく変わってくるのです。

 

自分のことだけ考えていればよかった生活から、そのまま結婚しても同じ感覚でいると「俺は仕事をしているんだぞ」となりますし、妻に求めるものも多くなります。そして妻からは、「あなたは自分のことだけ・・」という言葉をかけられてしまう、その結果なぜだかわからないけど、夫婦の気持ちのズレを呼ぶのです。

また、今までは頑張って褒められて来たことが「あなたは好きなことしかしないのね」「仕事だけなのね」と同じ行動をしていても、今までのようにはいかなくなってきます。

 

 

自分のペースで生活し、自分の気持ちも代弁してもらうことが多く、自分で語ることもない、そんな夫に妻はどう接するのか。

 

 

一面では、もっと頼りたいと思いながらも、夫のペースを守ることに協力し、夫の気持ちを代弁し、ひとりで家庭を切り盛りしていく・・・気がつくと、母親のような役割を自らやっていたり、求められていたりもします。

女性の母親化が男性を幼児化させてしまうという現実ですね。

 

 

未成熟さとは幼児性ともいえるでしょう。

なんで自分のことをわかってくれないのか、という自分を認めてほしい欲求、そして欲することと与えることのバランスの悪さ、(欲求が強いあまりに与えることが少ない、できない)自分が・・という自分の思いの強さから、妻の思っていること、考えていることへの想像力の乏しさ、などになります。

 

人としての成熟とは、どれだけ人の気持ちに敏感に感じ取ることができるのか、ということにもつながっているように思います。

それが社会的な人間性とは一致しないことも多いでしょう。

外の世界では、人から頼られる存在であっても最終的なところでは甘えが出てしまう。

だから、不倫相手にはカッコイイ言葉が出ているのに、妻には自分が甘えてしまって暴言を吐いたり、逆ギレをしたり、まるで違う態度になってしまうこともあるものです。

 

甘えられるということは、ある意味とても大切なこと 安心感というものに支えられているものですが、こと夫婦関係で問題が生じた時には この甘えがある関係性が問題をよりややこしくしているようです。

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