似た者夫婦がお互いを傷つけ合う〜結婚の意味を考える〜
似た者夫婦がお互いを傷つけ合う〜結婚の意味を考える〜
似た者夫婦って、多いものですし、
いい夫婦の例えのようにも言われます。
もちろん気の合うことの基本は、
自分と似た人であることが多いものです。
人は、自分との共通性を見出し、
相手との距離を縮めていきます。
似た者夫婦が生まれるのは自然なことでもあります。
これは友人であっても同じことですよね
ただ友人と違って夫婦の場合は、似た者同士であるがゆえに、お互いを傷つけあってしまうということもよくあるのです。
二人の状態がいいときは、最強のパートナーとなります。
ただし、似ているということは 嫌なこと、嫌いなところ、苦手とすること、も似ているということです。そして、悲しいことに自分の嫌なところまで似ていることもあります。
そんな二人が衝突すると、お互い傷つけ合うことが起きるのです。
自分の嫌なところを、相手を通してズキンズキンと感じるからこそ ぶつかりあうのです。また、見たくない姿だからこそ よけいに相手に対して過剰に反応する、ということも起こります。
ぶつかりあっている時は、お互い自分の傷つきを強く感じます。こんなに傷つく相手はいない、だからこそ返す言葉は攻撃的になり、その攻撃がまた自分に返ってくる。まるで自分の刃で自分を傷つけているようなものです。
傷つきをお互いが感じ合うことができると、修復への道筋が見えてくるのですが、自分の傷のことで精一杯の時は、相手の傷つきのことまで気持ちが届きません。その傷がこれ以上深くならないようにと防衛するために、攻撃をしてしまう。この繰り返しになってしまうのです。
似た者同士であるがゆえの、悲しみとでもいうのでしょうか。
どうすれば、この傷つけあいから抜け出せるのか・・・
まずは自分を知ること、自分を受け止めること、になります。
自分の中にある嫌な部分って何なのか、とまずは知ること、そして そういうところを持っているんだ、と受け止めることです。
この部分はどうしても、認めたくない部分であったり わかっていても自分の奥にしまいこんでいる部分です、だからこそ時々チクチク動き出して悪さをするのです。
自分の傷がうずく、相手のせいだと思う。似た者同士であるときは、このとき相手も何か傷がうずいているのかも・・と思えるようになると関係性が落ち着いてくるものです。
似た者同士じゃないほうがよかったのでしょうか
ということにもなりますが、これがまた似ていないことでイライラすることも多くあります。
結局は、結婚とは相手を通して自分をさらに知る、自分の生き方や価値観を改めて知る、そしてその広がりをどこまで広げられるのかという鍛錬の場のように思えてなりません。