夫婦、家族〜離婚と生活、人生について考える

夫婦って何だろう、結婚って何だろう、幸せに生きたい〜そんなあなたへの言葉

思い出があることの幸せと悲しさ

付き合い始め、新婚当初

「これからたくさん思い出作っていこうね」と言います。

思い出がまだない頃は、二人の思い出があることへのあこがれ、二人の歴史を作り上げていくことへの希望にあふれていました。

 

 希望があると同時に、まだ思い出がないという不安も抱えていました。

 

そして月日が流れ、思い出が積み重なってきたころ

気がつくと、思い出しかない今の現実を感じるときの新たな寂しさと、これからどれだけの思い出が積み重ねることができるのだろうという不安。

 

また逆に振り返ると、思い出って何だったんだろう?という虚しさ。

私の思い出は出来事だけ?そのときの思いは、いったいどんなだった?

 

今を通じて過去の本当の思いを探る作業

夫婦関係に行き詰ると、思い出があることさえ悲しみのもとになってしまいます。

 

思い出に左右されるのは本当に辛いです。その思い出は確実に二人にあった歴史それでも、その思い出が今のあなたを辛くさせることもあります。

  

思い出が、輝くのは今の生活の輝きがあってこそなのですね。

虚しいですね、一生懸命作り上げた歴史のこと

いっそ、そんな思い出が出てこなければ私は楽なのに・・と思う人もあるでしょう。

 

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また、逆にいったい私の人生に思い出はあったのか・・・

大切にしたい思い出とは、出来事と同じだけの思いが感じられるからこそなのです。

私の思い出に確かな思いがあったのかさえもわからない、

信じられない、そう感じるときはまた別の意味でも虚しいものです。

結婚生活に求めていたものと結婚の原点

 結婚生活に求めていたもの、あなたは何を求めていましたか?

 

 安定、安心、そんな言葉がつい浮かんできます。

いったい何に対する安心でしょう?

 

それは、永遠の愛が手に入るという安心

結婚式の宣伝文句には「永遠の愛の誓い」なんて言葉が溢れています。誰だって、この愛を信じ 結婚をするのでしょう。

 

 結婚すれば、私は愛され続ける そんなふうに思ってしまうのも無理はありません。

だって幸せの絶頂ですものね

 

 でも、愛されるということばかり意識がいくと、私が愛する、ことがおざなりになっていませんか・・・

 

 愛は、愛し愛されてはじめて満足感と安心感が生まれます。

愛される、ことだけ望んでいたとしたら、自分はどんなふうに愛していたのだろう・・・

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そして、もうひとつの安心もありました。

 生活することへの安心

人から見える社会的な安心、男性でも女性でも平均的な年齢で家庭をもつことで一人前になれた感覚がうまれます。特に男性であれば、それが社会的な立場を安定させることへもつながっています。

 

結婚適齢期と言われる時期を、なんとか無事に通り過ぎたい。親を安心させたい、友達に遅れをとりたくない。

 

こんな思いで結婚にいきついた人もいるでしょう。

この場合、結婚自体が人生の目標になっていて

私の結婚は、とか

私はこんなふうに幸せになりたい

私はこんな家族をつくりたい

と、結婚生活に対して主語が「私」になりがちです

そこに結婚相手が夫である必要はどれくらいあったのでしょう。

 

その夫との結婚生活、表面的にはうまくいってても どこかに少しずつひずみが生まれていたのでしょう。

 

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不倫の事実をつきつけられるとき、それは自分の結婚生活の原点を思い出さされる出来事なのかもしれません。

 

それは幸せの原点を思い出すことになる人もいれば、結婚に私の人生しか捉えていなかったと気づく人もいるかもしれません。

 

結婚の原点をもう一度見つめ直し、これからどんな生き方をするのか、夫と私の人生をどう描いて生きるのか、これこそが夫婦再生への 原点になるのです。

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再生の原点、とても大切ですね、夫婦が生まれ変わるための原点です。

生まれ変わったら、なんてセリフをよく言いますが現実にはそんなことはなかなかないもの、でも夫婦を再生することだけは、生まれかわることができる そんなふうに思えます。(再生には、いろんな形が存在するのですが、それはまた改めて・・・)

 

 

妻に対して感情を爆発させてみませんか?

感情の爆発と聞くと、どんなイメージがわきますか?

八つ当たりのようなものをイメージされるでしょうか?

それとも泣きわめくようなイメージでしょうか?

 

多くの男性が、幼い頃から自分の感情を表に出すことをみっともないと育てられている傾向があります。だからどうしても感情を表に出すことが苦手なまま、大人になってしまいます。

 

苦手というよりも、どう表していいのかわからない 感情を表すということがどういうことなのかさえもわからない、というのが実情かもしれません。

 

喜びの感情も、奥深くしまいこんで 腹立たしいことも、なかったかのようにポーカーフェイスを装う

 

今までの夫婦生活で、あなたの感情が表に出たことはありますか?いえ、言葉を変えます・・・

 

あなたの感情を妻にぶつけたことがありますか?

 

なんでも妻の思うようにさせていた

妻が機嫌良く過ごしてくれたらそれでいい

特に怒ったりするわけではないから、これでいいと思っていた。

妻の気持ちを優先させていたつもりだった

 

ここに夫である、あなたの感情がどこかにありますか?

妻の思うように、機嫌良く過ごしてくれていることが自分の喜びになるのであれば、妻はそれを伝えてほしいのです。

「妻が笑顔だと(夫である)私がうれしい」と・・・

 

そして、伝えてないだけでなく自分自身の心に中に そんな感情さえも感じてなかったとしたら・・・・

 

妻の気持ちさえ優先して過ごしていることが 家庭がうまくまわること・・・

そんなふうに思っていたとしたら・・・ ここに夫婦、というものが存在するでしょうか?

妻にとっては、わたしたち夫婦って何なの?という思いにかられるはずです。

 

妻は求めているのです。夫であるあなたからの、あなた自身の内から湧き出る感情を・・・

怒ってもいい、笑ってもいい、泣いてもいい、どんな感情だって感じたいのです。

 

妻の不倫を知って(疑って)あなたの震える感情を伝えましたか?事実を追うだけになっていませんでしたか?

 

昔の漫画や昭和のホームドラマじゃないですが ちゃぶ台ひっくり返すような感情の爆発

 

この感情の爆発が、相手の心にあなたの気持ちが伝わるときなのです。大きな感情の爆発は、相手に気持ちを伝える力も大きいのです。

 普段から、感情を出すことに慣れていないとその感情さえどういうものかわからない、つかみにくいものかもしれません。普段から感情がでにくい人にとって自分の感情をつかむことほど難しいことはないでしょう。

 

また、感情を出すことへの恐怖というものもつきまといます。感情を出さないことで無難に日々が過ぎるのであればその方がいい、そんなふうに思って生きてきた人にとって感情を出すことは、その後に何が起きるのかわからない怖さも伴います。

 

その怖さを超えたところに、新しい景色が見えるのでしょう。

 

妻の気持ちと私の気持ち〜夫婦再生にむけて〜

妻の不倫を知り、修復を目指しても気持ちがついて行かない。こんな気持ちで修復できるのか……

修復を考える時、まず表面的な行動のことから入りがちです。

〇〇はやめてほしい

〇〇はこうしてほしい

 

もちろん、そういった行動の条件面も必要です。ただその時に、義務や責任、償いを求めるような言葉にだけはしないでください。

 

 修復は、2人の道です。

 

そのためにも、向き合うあなたの気持を整えてほしいのです。

不倫を知ってから今日までのことを考える時、今までは、自分の気持ちにフォーカスしてませんでしたか?

そして、これからのことを考える時は妻の気持ちを考えがち 今まで、自分はこんなに傷ついたという気持ち 修復するなら、妻に気持ちを入れ替えてほしい

 

そう思うのは当たり前ですよね。

 

ただ、真の修復を目指そうとするならもう一歩踏み込んだ気持ちで向き合ってほしいのです。

 

気持ちのフォーカスの向け方を逆にしてみてください。

不倫を知る今までに対しては妻の気持ち

そしてこれからのことを考える時には 自分の気持ち

 

不倫に至るまでに、どんな気持ちでいたのか・・

結婚生活をお互いどんな気持ちで過ごしていただろう・・・

これから、どんな夫婦になりたいと自分は考えているのだろう・・

 

 

フォーカスする気持ちの入れ替えをすることで、ほんの少し気持ちの整理ができるかもしれません。

 そうはいっても、なかなか難しいことでもありますね。妻の気持ちをを知りたい、そんなときにもカウンセリングをご利用ください。自分で考えるだけでは見つからない、きっかけがつかめるものです。

妻を罵りたい、毒を吐きたい苦しい気持ち

苦しい毎日、誰にも言えない・・・

いっそこの思いを吐き出したいでも、吐き出すと 毒吐きになってしまう

 

毒を吐きたい時、思いっきり吐いてください

そんなことみっともない、そんなふうに思いますか?男性は弱音を吐くことへの抵抗が強いでしょう でも、その苦しい思いや、妻を罵倒したいほどの思い 吐き出さないままでは、気持ちがそこからはなれません。

 

傷ができたとき、かさぶたができるまでには 膿がでることもあります、そうやって傷は癒えていくのです。傷が大きかったり深かったりすればするほど、その膿の量は多いはずです。

心だって同じこと、心に受けた傷をかさぶたが覆ってくれるまでには相当の膿がでるはずです。

 

だから、いいんです。

大切だと思ってた妻のことを、こんなふうに思う自分がいる、こんな言葉で罵る自分がいる。そんな膿をどこかに吐き出さないではいられないのです。

 

人の心は、吐き出すことでまた新たな気持ちが生まれたり キャパがひろがることになります。妻の気持ちを知ってみましょう、となんども伝えてますが そのためにも一度自分の心の中にかんがえるスペースを作り出さないといけません。

心の中にある ドロドロした思い 悔しい思い 腹立たしい思いを吐き出してください。

 

心許せる友人でもいいですし、誰にも言えない時は、ひとりで車の中で叫んだっていいのです ブログにして書き綴られる方もいますね。

 

ただ、この誰に聴いてもらうかがとても大きな問題になります

心の叫びを吐きだしているときに スポンジのように受け止めてもらえると その思いはどんどん吸収されていきます。でも、火に油を注ぐように、焚きつけるように受け止められると、心の叫びはどんどん大きく増幅されてしまいます。

 

だからこそ、誰に聴いてもらうかはとても大切な問題です。

あなたの言葉をさえぎらず、溢れるままに受け止めてもらえるそんな存在がカウンセラーであると思っています。