夫婦、家族〜離婚と生活、人生について考える

夫婦って何だろう、結婚って何だろう、幸せに生きたい〜そんなあなたへの言葉

結婚生活とともにはじまる、社会的役割と責任

結婚〜それは、愛する人と一緒に人生を歩んでいくこと、そんな思いを持ち、そして大好きな人との暮らしを夢見て結婚生活がはじまります。

 

「さよなら、またね」を言わなくてもいい生活、その言葉の代わりが「おはよう」「おやすみ」となる。恋愛の延長、恋愛の最終形、到達地点が結婚のようにイメージして結婚生活を思い描きます。

そして、はじまる二人の暮らし

それが、結婚という枠の中ではじまった二人の生活は、二人だけのものではないという現実がはじまります。

 

家庭という小さな社会と外の世界の大きな社会とをつなげること。それが夫、妻という立場で役割が与えられるのです。そして、義両親や親戚との付き合いからそれぞれの家庭の役割もはじまります。そして、子供が生まれて家族が増えて、夫・妻という役割から父親・母親という役割が増えていき・・・それは、別の意味では幸せが大きく育ってきたことではあるのですが、それと同じだけ枠割と責任も伴う世界も大きくなってきたということになるのです。

 

恋人としてつきあってきた頃は、パーソナルな世界だけでよかったことが、夫婦となってからはソーシャルな世界がはじまります。

パーソナルな世界は、好き・嫌いという感情だけで人生の選択ができました。もう嫌いになったから別れる、と言えました。でも、ソーシャルな世界での生き方は、その社会での立場や、つながり、と与えられた立場での責任というものが常についてまわるのです。

 

つまり結婚・夫婦とはそういうものなのです。

 

不倫関係は、パーソナルな世界にいます。役割もなければ責任も伴わない・・・だから、自由でかつ好きだという感情を全面的に感じながら生きていくことが可能なのです。だから、いつまでも輝いて見えたりするのです。

いっぽう、結婚生活は時間の経過とともにソーシャルな世界がどんどん大きくなるわけで、つまりはそれは面倒なこととも言えることが山盛りです。ソーシャルな世界のことにふれていると感情の行き来がなくなってしまう、ということも起きてしまいます。

感情の行き来がない、ということはお互い何を感じているのかということが重要視されなくなる日々になります。(ここで、あったはずの愛情がどこかに消えてしまったように感じます)

そして、このソーシャルな世界には与えられた役割の責任が伴うのです。

 

夫としての責任、妻としての責任、父親・母親としての責任、親に対しての子としての責任まで・・・結婚って、そういうものなんですよね。この責任も重くのしかかってきます。

だからこそ、簡単に別れられないのです。

 

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責任を通してみる夫の姿に、新しい愛情を感じる人から 逆に今までとは違う感情を感じて、どうしようも処理しきれない複雑な感情を抱える妻もいます。

(不倫、離婚を通して感じる場合や、それまでの生き方で感じる場合など様々です)

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結婚生活からはじまる社会的役割・責任を通して お互いの人としての成長を、魅力として感じ合え そして愛情の形が変わりながらも、お互いに大切な存在として認めあえる、そんな夫婦でいられたらいいのでしょうね。

 

たとえ不倫問題があったとしても、そこから夫婦として生き方を見つめ合い、こんなふうに生きていくことができればそれが修復であり、夫婦再生になるのでしょう。

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いつから謝らなくなったんだろう、夫のこぼしたひと言

いつから謝らなくなったんだろう、もしかしたら、いつから謝れなくなったんだろう、かもしれないですが・・

 

ある既婚男性からのお話です

 

幸せになるために結婚したのに、なんだったんだろう・・

特別に大きな問題が起きているわけではないんです でも、妻との関係にスキマ風が吹いています。

 

別れるとか、そんなでもないです。

別れることは現実的に考えられない、それゆえこの小さな距離感、気持ちのズレが自分の心の中に重くのしかかります。

 

どうしても気になるのが、こんな小さなことでと笑われそうですが、と続けられます。

 

いつからかな・・・妻が謝らなくなったんです。

昔は、「ごめんなさい」という言葉があったけど、今はその代わりに「私だって、忙しかったのよ」と出てくるのは必ず「私だって」からはじまるのです。

 

最初は、「なんだよ!」と思ってたのが、そのうちもういいや、と諦めになってしまって、怒りもわかない分 なんとも言えない虚しさで最近はいっぱいなんです。

 

こんな小さな気持ちのズレ、もしかしたら妻は気持ちがズレているとは気づかずにいるかも知れません。

 

今回は、夫側からのお話でしたが、立場が入れ替わっても同じでしょう。

 

 

結婚生活においてお互いの気持ちを尊重しながら過ごしていくことが必要な場面で、パートナーが私のことしか見えてないと、こんなズレが生まれてくるのです。

 

私を大切に生きることがとても大事なことなのですが、それと同じだけパートナーの気持ちを汲むことも大切なのです。

気持ちを汲んでもらえないパートナーは、いつも自分の気持ちを抑えこんでしまいます。そして、言葉を飲み込んでしまう方が自分の中に抑えこんだ我慢する気持ちをどんどん溜め込んでいくのです。

 

日々の小さな積み重ねが、どんどん大きな地雷となってしまう。

「私だって」と言う方も確かに精一杯の日々を暮らしている、どうしてこうなってしまうのでしょう。

 

謝らなくなったのか、謝れなくなったのか・・・謝るという表面的な出来事ではありますが、その奥深さに悲しみもたくさん感じてしまいます。小さな幸せの積み重ねが大きな幸せにつながるのと同じように、小さな不満は、のちの大きな不満へとつながっていくのです。

 

幸せになるために結婚するのに、どうしてこうなるのか・・・

だからこそ、結婚生活とは、幸せとは、一生かけて人生を学ぶことそのものなのかも知れないですね。

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結婚生活の思い出がないと嘆く妻

結婚生活で立ち止まる時、パートナーの不倫問題をはじめとする、夫婦の危機を迎えた時、また大きな問題は発生してなくともこのままでいいのかと思い悩む時、そんなときに振り返る夫婦生活、結婚生活がありますか?

 

過去に頼るわけではないですが、どうしても辛い時支えてくれるのが思い出であったりします。

それは、師匠のブログのこちらの記事でも言われています。

 

思い出の場所、好きだったお店・・・二人の関係が良かった時代を思い出すような場所に出かける・・・

 

二人の関係って・・・いつから、こうだったのだろう

そんな場所があれば、今こんなふうになっていない

思い出すのは、いつも私一人。

 

結婚して、思い出すことはひとりで待つことの繰り返しの生活。子どもを産んでからは、子育てに必死で気がついたらまるで母子家庭のようで、家のこと決めるのも、子供のことも、何から何まで孤独だった私。

「君に任せておくと安心だよ」という言葉を信じていたけど、その言葉に愛はあったのだろうか?

結婚生活を支えていたのは、私の意気込みだけだったの?

 

結婚生活に二人で、という思い出が感じられない、思い出すのは孤独な妻の姿ばかり・・・

 

どうしてこうなってしまったのだろう

あなたのためにと一生懸命、やってきたはずなのに、何がいけなかったのか・・

もしかして、最初から二人で生きてなかったのかも・・・

夫にとっての結婚生活っていったい何だったの?

 

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こんな思いがこみ上げてくるとき、一緒に人生を送るってどういうことだろう、と今になってまた一から考えてしまいますね。

 

せめて、思い出せる過去があれば今を支えてくれるのに・・そんな思いもひしひしと伝わります。

 

こんな虚しさでいっぱいになるときこそ、私はどんな人生を送りたかったのだろうと自分に問うことになります。

その暮らしで満足してた?

その暮らしに疑問ももってなかったのかも・・

その暮らしがある意味心地よいところもあったのかも・・

夫に語りかけること、私もしていたかな・・・

 

認めたくない部分もあるし、より悲しみや辛さを思い出すこともあるでしょう。それでも、そこから今度は私の望んでいる結婚生活がもう一度思い出されます。

 

そう、思い出の場所がない、思い出の出来事さえもない、と嘆いてしまう時、誰にでも思い出せるものそれは私の望んでいたこと、です。

 

どんな結婚生活をしたかったのか

どんなふうに二人の時間を積み重ねていきたかったのか

あなたの思い描いていた暮らし、生き方を精一杯思い出してください。

 

今は、思うだけでも虚しいと感じるかもしれません、それでもその思い描いた風景は、あなたを前に進ませる力を与えてくれるはずです。

 

そして、そこにはこれからの生き方のヒントも隠されているんですね。

 

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辛く苦しい時間が、未来をつくる

夫婦問題をはじめとする様々な悩み、苦しみ もうこれ以上傷つきたくない、こんな思いから早く抜け出したい 辛い時には、こんな思いも抱えています。

それでも、その苦しい時間が人を成長させ、悩まない人よりもずっとずっと明るい未来を手にすることができると、私はそう信じています。

昨日、フィギアスケート選手を引退する浅田真央さんの会見の様子を見て、やっぱりそう感じました。辛く苦しい時間を、どれだけ自分と向かい合うかによって、自分で人生を切り開く選択ができるのです。

 

そして、その先に進む道、これまで歩んできた人生や悩んだ時間さえも全て認めて受け入れることができる・・そこから自分の中に湧き上がる力が、エネルギーが、これからの人生を輝かしいものにしてくれるのです。

 

彼女の表情を見ても、とっても清々しい表情をしていて、その清々しさに、いったいどれだけ苦しんだのだろうと想像せざるをえませんでした。

 

人はそんなに簡単に割り切れるものではありません。なるようにしかならないのが人生だとはわかっていても、そこに身をまかせるだけでは納得できる人生を送れているとは言えないでしょう。

 

苦しさ、辛さを、どれだけ自分の中で向き合うか・・・葛藤するという表現がピッタリかもしれませんね。そして、それまで自分に起きたことにOKを出せるときが、ひとつ山を乗り越えた時といえるのでしょう。

 

不倫問題に悩み、苦しいとき、なぜ私がこんな思いをするのかという、悔しさ、悲しさ、理不尽さを感じるでしょう。そこから、もう一段階深いところへ進んでみてはじめて、私にとってこの問題は何を意味しているのか・・・そこから、葛藤がはじまります。

 

最初の悲しみとの葛藤だけでない、新たな葛藤・・・でも、この葛藤を繰り返すことが自分の苦しみから離れることになるのですね。

 

不思議なものです、苦しみから離れたいと思うだけでは離れられなくて、その苦しみを葛藤として受け入れることで苦しみから離れるとは・・・ですね。

 

苦しみ、悲しみを味わった人には やさしさが生まれます。痛みを知る人は、心が大きくなります。やさしさと大きな心を手にいれたあなたにとって、これからの未来はきっと輝く時間が訪れることと信じています。

 

夫婦問題の解決の道が、修復であっても、離婚であっても、そして仮面夫婦であっても・・・どんな道でも、清々しい心で選択した道は、あなたを勇気付けてくれるにちがいないとも思っています。

 

そして、そんなあなたの悩みを抱える人生をサポートできるカウンセラーでありたい、そうも強く思うのであります。

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悩みの意味を感じるのは、悩みから少し離れた時にはじめて感じるものでしょう。その渦中にいるときは、人生がずっとそんな時間のように感じるものです。でも、明けない夜はない、抜けないトンネルはない、多くの悩みを抱える人を見てきてそう思います。

 

ただ、やみくもに時間がすぎれば夜が明けるのではないということも事実なのですが・・・ね。

 

不倫終結、夫婦修復は誰との戦いなのか

不倫問題に向き合う時、悩む時、いろんな意見を欲しくなります。自分の思いを受け止めて欲しくなります、それと同時にこの悩みから離れるための道筋がほしい、どうしたらいいのか教えて欲しい。それが一番の悩みであるかもしれません。

 

そんなとき、よくあるのが妻は戦わねばならない!というモード、もちろん戦いではあるでしょう。でも、サポートする側として戦いという言葉に対して私は違和感を感じずにはいらません。

 

戦うって いったい誰と戦うのですか?もちろん不倫女性? いえいえ 不倫をした夫?あなたが戦ってその後に手にするものは何でしょう?

 

戦うということのその後にくるものは 勝利敗北

結局、勝つか負けるかということを求めていくしかなくなるのです。

 

そもそも戦って修復できるの?勝てばそこに幸せがありますか?勝つことの裏側には、必ず負けるということがあるのです。

妻が勝てば、それで修復できますか?

夫の心は取り戻せますか?

負けた夫と幸せになれるでしょうか?

 

あなたが望むものは何なのでしょう?

しあわせな暮らし、夫婦での笑える時間、お互いの存在を認めあえる気持、私自身も認められる喜び、そして生きている喜び。

それが戦いから得られるものでしょうか・・・

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あえて戦うと言うのなら それは闘うと言いたいです。

その相手は他者ではなく自分自身の心の中にある、いろんな葛藤との闘いであるのではないでしょうか・・・

修復したい、と強く願う時 どんなふうに夫と暮らしたいのか、どんな人生を送りたいのか、そしてそのために必要なことは何なのか・・・

夫を許せるのか

私の願いを伝えられるのか

私のこだわりは何なのか

私の寂しさはどこから来たのか

夫の罪はどこから始まったのか

その源は、何があったのか

 

不倫という事実から、離れたところにある大きな本質的な問題。ここを避けたままでは、結局は形だけの修復となるでしょう。そして、また繰り返されるかもしれない不倫

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決して、全面的に許しましょうということではありません。

問題の表層ではなく本質にたどり着いたとき、はじめて夫の心を垣間見たと言われるものです。

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北風と太陽のお話はよく知られていますね。

戦うことは北風のようなもの、自分の心を見つめることは、結局パートナーである夫の心を見つめることにつながるのです。それが自己との闘い・・・不倫相手や夫との直接的ではない闘い、太陽のような攻め方になりますね。

 

修復するなら、幸せな修復、喜びのある人生につなげてほしいと願わずにはいられません。

 

ただ、まずは形だけでもいいのです、今は勝ち負けに拘りたいのです。そのために夫を取り戻したいのです。ということも修復の中ではひとつの段階としてはあることだと理解しています。そこからもう一歩踏み込むのかどうかということも言えるのでしょう。