夫婦の問題は、不倫だけではない〜不倫でもあればよかったのに・・妻の心の叫び〜
不倫問題は原因でなく結果、という記事を書きました。
その延長線上にあるというのか、ひとつご紹介したいある女性からのお話です。
夫婦関係にお悩みのミドル世代の女性
夫との冷めた関係は、いつからだったのかわかりません。気が付いたら夫婦を義務感としてやっているようでした。それはお互いに・・・だから、傍目からすれば大きな問題があるようにも見えないし、自分たち夫婦の仲にも取り立てて何が問題ということもなく日々は過ぎていました。
それでも、妻の心の中には「いったい私たち夫婦って何なんだろう・・」「私にとって結婚って何だったんだろう・・・」と夫婦生活、もっと言えば自分の女性としての人生についても悩みが止まりませんでした。
それでも、日常は過ぎていきます。
子供達の問題も人並みにあったけど、それでもなんとか一人前と言われるところまできて自立をさせ、ますますこれから人生を考えた時、そして今までの生活を振り返る時、夫とのすれ違いの大きさに、深い悲しみを覚えたと言いました。
ケンカをしあったこともなければ、言い合いをしたこともない、それなりに穏やかといえば穏やか・・・でも、自分の心はそれで満足していたのか・・・
彼女は、愛されているという実感のない生活、そして自分自身の愛情の持って行き場のなさに悲しみを感じていたのでした。
子供がいるうちは、子育てで愛を感じ、自分への愛情をあえて再確認しなくてもごまかしながらも生きていけた、でも、今となっては この愛情の枯渇した人生をまざまざと感じてしまい、これからの生きていく希望さえも見つからないとも言いました。
彼女は言いました。
不倫問題でもあったらいいのに・・・
不倫問題で夫の気持ちが別の女性に向いてしまった、そしてそのことで自分が悔しい、腹立たしい、それだけ夫を愛している、そんな感情になりたいです、と・・・
そして駆り立てらえるように夫のことを愛していると実感したい、と・・・
不倫問題さえもなく、それでもすれ違う夫婦
いったい何が、どこで狂ったのか、どうすれ違ってしまったのか・・・それは、不倫問題を通して悩む夫婦と同じように奥深い問題があるのです。
彼女の言葉から「愛したいのです」という心の叫びを聴いた気がしました。