結婚〜夫婦の一体化がもたらす、錯覚
夫婦の一体化・・・二人で一人前なんて言葉がありますが、一緒に生きていくことで、二人の人格がひとつになってしまうかのように感じてしまうことがあります。
これが良い効果をもたらすこともありますが、意外や弊害になることも・・・
結婚するまでは、パートナーのことを別の人格としてみているのですが、結婚したと同時に パートナーがいつしか自分と同化してしまうのです。別の人格であるはずなのに、結婚というゴールを迎えてしまったとたんに、結婚するくらいの相手なんだからという枕詞がつくためなのでしょうか・・・私のことわかってるはずだ、という意識で相手をみてしまいます。
そもそも、結婚がゴールではないのですが、ついついゴールインとか人生の目標になってしまったりしている側面もあるから仕方ない部分もあるでしょう。 結婚してからがスタートだと言われるけど、でもこれでいつも一緒にいられる、なんでも一緒にできる
そんな思いから、なんでも一緒にわかりあえている、と思い込んでしまうのです。
そうすると、パートナーがどんな思いで、今を過ごしているのかというところにまで気持ちがまわりません。それどころか、自分と同化、一体化してしまっているわけですから 自分ができることをパートナーができないと「なんで?!」となりますし、つい責めてしまったり、きつい言葉を出してしまったりします。だって・・・自分にむかっていってる言葉は、少々荒くてもキツくても、キツいとは感じないでしょう。
なんでも同じようにできることが当たり前
きっと同じように考えているはず
だけどお互いは、それぞれ違う人間個性も違うし、気持ちだって違うはず
そんなことはわかっているのに、一体化してしまっていることに気づかないと、
相手のことを追い詰めたり、突き放したりしてしまうことになってしまうのです。
この一体化の行く末に、パートナーのコントロールがあります。
結婚して一緒に幸せなろうね、と誓い合ったはずなのに、パートナーと目指す幸せではなく 相手を自分の思うようにしたいとは・・・自分ひとりの幸せになってしまうのではないでしょうか。
パートナーと一体感を感じながら、人生を歩むことはとても素晴らしいことです。
一体感を感じるのと 一体化してしまうこと、ちょっと違うように思いませんか?
夫と妻、それぞれの人格は別のものである、当たり前のことだけど意外と無意識の下では混同してしまうことが起きているかもしれません。