50〜60代が抱える夫婦問題の苦しみ
50~60代が抱える夫婦問題の苦しみ
クライアントさんのお話を聞いていてこの世代特有の苦しみ、悩み、というものをひしひしと感じます。30代はなんとか修復したいと思いながら過ごし、40代に入り、それでも頑張る、そして子育てという大仕事があるがゆえ この子育てが終わる頃には落ち着いていたい、という願い。
また、子育てで一生懸命で問題からちょっと目をそらすことができた時代。30~40代は答えを出したくても出せない状況が続きます。だからこそ50〜60代を迎えるころには、自分の生き方を見つめ直したい、夫となんとか生きていきたい、または夫とは決別して生き直しをしていきたい。
そう思って過ごしてきた時代があったのに・・
いざ、50〜60代を迎えた自分は・・・
若い頃と同じように生活に対する不安は消えず
気持ちの不安も何も変わらず・・・
それ以上にがんじがらめの、つながりを感じてどうにも身動きがとれない自分を再確認し・・
また、どうしようもない現実をつきつけられる。
夫との距離が縮まるどころか、ますます感じる冷たい空気
また、ずっと信じてやってきたのに今になっての裏切りともいえる不倫行為。今になって、この先こんな時間がずっと続くのかと思うと、辛いだけではない、何か自分への情けさなさえ感じてしまうのがこの世代特有の辛さです。
どうしようもない現実を抱えながら人は生きています。
このことを痛いほど感じるのが、50~60代の生き方なのかもしれません。(もちろんどの世代にもいえることですが・・・)
子育てが済むまでと思っていたら、今度は子供が結婚するまでは、となり 結婚したら孫が生まれ また新たな親戚付き合いがはじまり・・・
いろんな人間関係の渦の中で 自分の意思とは関係なくがんじがらめの環境に居ざるを得ない。
私が望む人生って いったい何だったの?自分の人生の描きかたさえ見えなくなってしまう。
そして、この先自分の人生はこのままなんだろうか・・と押し寄せる恐怖、縮まらない夫婦の距離感。
この先、今感じているこの虚しさをずっと感じ続けて生きていくのだろうか・・・・
そんな思いでいっぱいになるのでしょう。