家庭に戻る夫の罪悪感
不倫終結、夫婦関係修復、夫婦再構築を考える時、
まずは夫が家庭に戻ってくれること、これが一番の願いになるでしょう。
なんとか家庭に戻った夫
水面下では不倫女性とつながっているのか、いないのか・・
別れたとは言ってるけど、本当に別れられたのだろうか・・・
元々そんなことはない、と言い張っているけど、どうも信じられない・・・
いろんな気持ちを抱えながらも、ひとまず家庭にいることに安堵する。
でも、その姿がそこにあるだけで まだ心はどこにあるのかわからない、
姿こそ見えるけれど、心が全く見えない、その苦しさ辛さと言ったら、
いっそ何も見えない方が私にとっては救いかもしれないとさえ思えてしまう。
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そんな夫の姿を見ると、何を頼りに信じたらいいのだろうという不安が押し寄せる。不安の塊の妻。
今までのこと、今のこと聞きたい、問い詰めたい、知りたい、罵りたい、それでもそこには怖さが伴う。
この言葉を出したら、もう何もかも失ってしまうかもという怖さ。
一方、夫はそんな妻からの気配を感じ取ると よけいに頑なになってしまいます。
そのことに触れられたくない一心で、自分に構うなオーラを全開にするでしょう。
触れられたくない、ということはそれだけ罪悪感を感じているのです。
その罪悪感をもうこれ以上感じたくない、
だから構って欲しくないという発信をします。
構われないことで、その感じている罪悪感を少しでも感じたくない、そう心が動いているのです。(妻からすると、なんて身勝手なと言いたくなるところですが・・)
夫が罪悪感を感じながらも、まだ今はその罪悪感から逃げたい一心の状態のとき、それが妻との関わりを避けるようにする時でしょう。罪悪感を感じながらその罪悪感を引き受ける覚悟ができた時が、修復のスタート位置に立てるのかもしれません。
ただ、それは夫の気持ちがどう変化するのか、にかかってきます。ただやみくもに待てばいい、というものでもなく、追い詰めることでもないのです。
妻が、夫に対する不安をもっている間は その不安が2人を繋げる、不安を元につながっている2人では なかなか心の距離を縮めていくことは難しいでしょう。
妻の中にある不安が少しずつ小さくなることで 2人を繋げるものが不安から形を変えたとき 夫の心の変化が起こるのです。
妻の不安が小さくなるということは、最終的に妻が妻自身の力で「私の人生」を見つめること、そんな気持ちが生まれてきた時に夫のことを問い詰める、罵る、ということから離れることができるのかもしれません。そこから離れた妻を感じて、はじめて夫自身も自らの罪悪感を引き受けることができるのではないでしょうか。
あくまでも、ひとつのストーリーであって、同じようにいかないことも多々あるのが現実ではありますが・・
それでも妻が妻自身の人生を自分の目線で考えること、受け止めること、夫の存在に振り回されないことは、大切なことだと思うのです。